星と人間の軌跡：／３６ クロイツ団彗星の太陽大接近＝関勉 ／高知 - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

◇あわや衝突、奇跡の回避 昨年末にオーストラリアのアマチュア天文家によって発見された「ラブジョイ彗星（すいせい）」は、その覆面を取ると「クロイツ団」であることが判明した。この彗星群の特徴は著しく太陽に接近し、その多くは太陽に落下していく運命にあることが分かった。彗星たちは、数珠つなぎとなって太陽を巡り、襲ってくる。そして爆発を繰り返す。今回のラブジョイ彗星は特大である。もし太陽に落ちるものなら、恐らく空前絶後の大変な現象が起こるに違いない。 世界中の天文学者は固唾（かたず）をのんで彗星の行方を見守った。彗星はオリオン星座の輝く冬の星空を、何事もないように太陽に向かって泳いでいった。 アメリカのスミソニアン天文台では、次々に入ってくる情報を基にして軌道計算を繰り返した。結果は、いずれも彗星が太陽の中心を公転する時、その軌道は太陽の半径の中にある。つまり「衝突は免れない」という悲観的なものであ

[hadukino]

読んでる：星と人間の軌跡：／３６　クロイツ団彗星の太陽大接近＝関勉　／高知 - 毎日ｊｐ(毎日新聞)