ゲーム批評：「スポア」 生物の進化をゲームで再現 ゲーム史の節目になる名作(まんたんウェブ) - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

市長になって都市を発展させるシミュレーション「シムシティ」が89年に発売された時、国内のゲーム業界は驚がくした。セル・オートマトンという理論を応用した開発技術が高度すぎて、ほぼ仕組みが理解できなかったからだ。 そして08年、満を持して発売された「スポア」が、再び日本を震かんさせた。英語で「細胞」という意味の本作では、プレーヤーは自分だけの生物を作り出し、進化させて、宇宙一の存在にできる。生命シミュレーションといった内容で、ゲームデザイナーは、任天堂の宮本茂と並び称されるウィル・ライトである。 本作のキモは、プロシージャルと呼ばれるAI（人工知能）の一分野の応用にある。これで多彩な生物や都市、乗り物などを驚くほど手軽に、かつ少ないデータ容量で自由に作成でき、動かせる。インターネット経由で他のユーザーが作った生物をゲーム中に登場させ、進化の多様性を表現している点もユニークだ。 コンピューターの