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「二大政党」の終わり
日本に二大政党の時代というものがあったとすれば、昨年の総選挙で終わり、そしてきょうで完全に幕を閉... 日本に二大政党の時代というものがあったとすれば、昨年の総選挙で終わり、そしてきょうで完全に幕を閉じるだろう。あすから始まるのは、55年体制の社会党のような「0.5大政党」もない、大政翼賛会とその他が争う戦前のような状況だ。 本書によれば、戦前の一時期、二大政党が存在しえた最大の理由は、伊藤博文のつくった「御用政党」である政友会に対して、大正デモクラシーとともに育った民衆の声を代表する民政党という階級対立が、それなりにあったことだという。反・政友会の諸派を寄せ集めてできた民政党は、今の民主党に近い。もちろん議院内閣制ではないので限界はあるが、1920年代まではそれなりに二大政党が機能した。 それを破壊したのは、30年代の大恐慌と、それにともなう軍部の勢力拡大だ。満州事変に対して民政党内閣はただちに不拡大方針を表明したが、軍部の戦線拡大は止まらず、二大政党が「協力内閣」を組織して軍部を阻止しよ
2013/07/21 リンク