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アートは投資対象か
責任ある投資家にとって、投資対象の適格性の要件は、キャッシュフローを生むことである。利息配当金や... 責任ある投資家にとって、投資対象の適格性の要件は、キャッシュフローを生むことである。利息配当金や賃貸料などのキャッシュを生む可能性のないものは、適格な投資対象としての資産ではないのだ。 この視点から、いつも争われるのが金である。金は、人類の歴史とともに古い資産で、歴史的には、つい最近まで貨幣の通用力を支える信用制度の基礎に置かれてきた経緯もあって、資産性に疑義がないどころか、逆に特権的な資産の王者という側面も否定し得ない。ところが、金を保有していても一切キャッシュを創出しないのも事実であって、単なる価格変動に対する投機という側面も否定し得ないわけである。 こういう哲学的な難しさもあって、金は、社会的責任ある投資家の投資対象としては、認められないできた。しかし、世界的な信用制度の安定性に関する本源的な不安が顕在化してくると、金の歴史的な意義が再評価されて、一部には、投資対象として認める動きが
2016/03/15 リンク