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「いかにして使い道を間違えないか」こそが論点--池尾和人
湯浅誠氏が辞任した後、内閣府の参与に小野善康さんが2月26日付け任命されている。任命に際して菅副... 湯浅誠氏が辞任した後、内閣府の参与に小野善康さんが2月26日付け任命されている。任命に際して菅副総理兼経済財政担当相は「経済運営や財政運営で知恵を貸してもらいたい」と語ったそうである(時事ドットコムの記事による)。そして、早速に知恵を借りたのか、4月12日の日本外国特派員協会における菅氏の講演内容は、小野理論のフレーバーを感じさせるものとなっている。 正直に言って不勉強で小野善康さんの著作はあまり読んでいないのだけれども、一見すると主流派経済学とは異なる主張をしているようにみえる(本人も新古典派経済学を批判している)けれども、小野さんの主張は、本当のところは標準的な経済学の論理にかなり沿ったものだという印象をもっている。 例えば、小野さんは、労働資源を遊休させておくよりも、失業者がいるなら政府が雇用して、少しでも利益のある公共事業をやればよいと主張する。 そこで、失業中のAの状態が(余暇の
2013/05/06 リンク