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日本の中世人と現代ソマリ人の共通点と相違点
『謎の独立国家ソマリランド』の感想を述べたツイートに、清水克行『喧嘩両成敗の誕生』(講談社選書メ... 『謎の独立国家ソマリランド』の感想を述べたツイートに、清水克行『喧嘩両成敗の誕生』(講談社選書メチエ)にそっくりだという趣旨のものを見ていたく興味をそそられた。 もとよりソマリ世界は日本の室町から戦国時代によく似ているとかねがね思っていただけに 興味津々で読んでみた。 著者は、『龍馬史』の磯田道史氏と同じように、頭が切れ柔軟な思考をもち文章も達者な若手研究者だ。 で、結論から言えば、中世人とソマリ人は確かによく似ている。例えば、著者は最後で本書の論旨をこうまとめている。「当時」とは中世のことだ。 「当時の人々は、身分を問わず強烈な自尊心をもっており(名誉意識、第一章)、 損害を受けたさいには復讐に訴えるのを正当と考え(復讐の正当性、第二章)、 しかも自分の属する集団のうけた被害をみずからの痛みとして共有する意識(集団主義、第三章)をもちあわせていた。 それらは、いずれも現代に生きる私たちの
2013/05/28 リンク