『行方八段、A級復帰』

今期好調の行方八段がＢ1を９連勝で復帰を決めた。Ｂ1陥落後、上位安定勢力となり、昇級争いに絡まないでもなかったが、トップを走る、ということもなく、何となくくすみかけていたのが、人変わりしたような活躍ぶり。お見事である。 なぜＢ１にいついてしまったのかよく分からないくらい、行方八段の強豪棋士との対戦成績は悪くない。もしかすると、Ａ級だけは別物なのかもしれないし、来年度になると調子のサイクルが変わってしまうかもしれないが（橋本八段のように）、本格居飛車党棋士として、結構期待している。 昨日の将棋だが、１図の角打ちの場所が悪かったのではないか。桂馬を渡すことが確定しているのに、なぜ７五桂の両取りを食うところに角を置いたのだろうか？ この将棋、８筋を押し込め、歩を活用して銀桂交換の駒得を果たして気持ちがよいようでも、歩切れ。仮に角を７六に置いていたとしても、それほど楽観できる形勢ではなかったはずで