呪詛を吐き続けている知り合い

パッとしない外見、小太りで低身長、猫背で主張の弱い薄い顔をした知り合い そこまで酷いブサイクでもないのにコミュニケーションが下手で38歳にして素人童貞 東京に来て仕事が当たったおかげでどうやら金だけはあるみたいだった 同性の自分からしたらいい奴で、愚直な努力家に見えたからいつか恋愛も仕事も全部うまく行くといいなと思って仲良くしていた 仲良くなるにつれ、いろいろな愚痴を言うようになった 「あの席の太ったおっさんが億単位の資産の話をしている」 「何の努力もしてなさそうな気持ちの悪い老害のくせに」 「ババアもブスも絶対無理。20代前半の賢くて大人しい美少女がいい」 「30代の女とかありえない。生意気そう」 「世の中の俺に対する評価が間違っている」 酒で真っ赤な顔を見ながら「こいつこんなこと言うような奴だっけ？」と不思議に思っていた 人柄って変わるもんだな