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自称出世コースの同期社員が退職した
過去2年以内の出来事だから、ぼかして書かせてもらうな。 ある時、同僚が退職した。今から約五年前に一... 過去2年以内の出来事だから、ぼかして書かせてもらうな。 ある時、同僚が退職した。今から約五年前に一緒に地元の市役所に入った同期だった。タイトルのとおり、調子に乗っている系の若者だった。同期といっても、当方は中途採用なので年は結構離れてる。 その辞めた彼、ヤツと表記することにしようか。どうしてこれを書くかといえば、退職の過程に感じるものがあったからだ。官公庁も民間企業もそうだと思うが、人事異動によって婉曲的にその人のランクを示すわけだろう。でも、その中には、勘違いをするような人事もあると思うのだ。そういうことについて書いていく。 ヤツは、新卒での入庁だった。最初は社会教育の分野で働いていたはずだ。一般的な名称だと、社会教育課といったところか。体育振興とか、公民館の行事とか、どちらかというと大人を対象にした教育活動だ。 ヤツの環境は恵まれていた。俺は最初から本庁の財政課で、銀行出身ということで