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逮捕寸前の詐欺師から「今からインタビューしに来ない?」と、電話を受けたことがある
かつて、事件記者としてずっと追いかけていたある事件の詐欺師から、「今からインタビューしに来ない?... かつて、事件記者としてずっと追いかけていたある事件の詐欺師から、「今からインタビューしに来ない?」と、電話を受けたことがある。 多くの記者が追っても追っても逃げ続けた彼が、自ら筆者を呼び出し話を聞かせてくれるのだという。 逮捕当日午前2時すぎ。筆者は彼が数時間後に手錠をかけられることを知っていた。彼もそのことを悟っていたのかもしれない。 そんなタイミングで記者を呼び、彼は何をしたいのだろう? 最後まで自分は詐欺師ではないと主張したいのか? 他になにか意図があるのか? 相手は犯罪者の集団である。緊張しながらカメラマンと共に向かった。 場所は高級ホテルのラウンジバーだった。 警視庁担当記者と捜査当局の関係 もう20年ほど前のことだが、筆者は警視庁の担当記者をしていた。いわゆる「事件記者」だ。 みなさんはドラマや映画に出てくる記者を見てどのような印象を抱いているだろうか。 正直、筆者からすればあ
2023/09/12 リンク