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「統合の終焉―EUの実像と論理」書評 柔軟で奥深い多面的な政治体|好書好日
ISBN: 9784000258999 発売⽇: 2013/04/01 サイズ: 20cm/473,15p 統合の終焉―EUの実像と... ISBN: 9784000258999 発売⽇: 2013/04/01 サイズ: 20cm/473,15p 統合の終焉―EUの実像と論理 [著]遠藤乾 昨秋、欧州連合(EU)加盟国の対外文化機関の連合体であるEUNICの本部(ブリュッセル)を訪れる機会があった。ときはユーロ危機の真っただ中。EUへの悲観論が支配的だった頃だ。 ところがスタッフは意にも介していないようで、いたって楽観的。すっかり拍子抜けしてしまうと同時に、EUという存在の捉(とら)えにくさを改めて実感した。今も英国がEU脱退を検討する一方、来月にはクロアチアが新たに加盟する。 EUを動かしている運動律=論理とは一体何なのか。 EUの形成過程からその実像、思想的含意までを精査しながら、著者は「欧州合衆国」のような大文字の「統合」はもはや望むべくもないものの、EU以前の世界に戻れないほど小文字の「統合」が進んでいると説く。 曰(
2013/06/25 リンク