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「〈序文〉の戦略」書評 著者の説得・対抗 理論的に分析|好書好日
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「〈序文〉の戦略」書評 著者の説得・対抗 理論的に分析|好書好日
「〈序文〉の戦略」 [著]松尾大 著述家を震撼(しんかん)せしめ、読者には読書の醍醐(だいご)味を... 「〈序文〉の戦略」 [著]松尾大 著述家を震撼(しんかん)せしめ、読者には読書の醍醐(だいご)味を教える書である。古今東西の文学作品の「序文」で、著者やその代理人らが読者にいかなる説得を行っているか、理論的根拠をもとに分析する。第Ⅰ部でその根拠の内容を説き、第Ⅱ部では文学が攻撃される訴因別に実例を紹介している。 古代ギリシャで生まれ、法廷を模した伝統レトリックは、発想、配置、修辞、記憶、発表の五つから成る。本書は、その特徴が色濃い「発想」の技法を用いての分析という。これはいくつかに細分化されるが、例えば転送論法。著述の欠点を他に転嫁する技法だ。英国の小説家ホレス・ウォルポールの『オトラント城奇譚(きたん)』の序文にある「英語で語るのは難しい」という文は、イタリア語の原文の素晴らしさが伝えられないもどかしさを英語のせいにしている。 批評家に注文をつける序文もある。スコットランドの医師ヘレナス