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『「孟子」の革命思想と日本』書評 あらゆる物語、引き受けうる器|好書好日
「孟子」の革命思想と日本 天皇家にはなぜ姓がないのか 著者:松本 健一 出版社:昌平黌出版会 ジャンル... 「孟子」の革命思想と日本 天皇家にはなぜ姓がないのか 著者:松本 健一 出版社:昌平黌出版会 ジャンル:社会・時事・政治・行政 「孟子」の革命思想と日本―天皇家にはなぜ姓がないのか [著]松本健一 天皇家には、なぜ姓がないの? 子供みたいな問いだからこそ、根源的である。 本書を読み進むにつれ、天皇とは「何者であるかを意図的に隠した」存在であることがわかってくる。松本健一は平明な語り口で、日本の最大の謎へと私たちをいざなう。 意図的に素姓を隠した存在にアクセスするのはむずかしい。そこで著者は、ある補助線を引く。孟子である。すると、孟子もまた意図的に隠された思想家であることが見えてくる。権力者に重用された孔子の思想と異なり、孟子は権力者に隠された形跡が随所にある。そして時に特異的に浮上する。孟子の思想の核は革命論で、徳を失った君子は討たれてよいとするものだ。 中国では易姓革命と言い、王朝ごとに
2014/09/20 リンク