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あらすじ舞台は十五世紀半ば、イタリア北部の都市国家エステ辺境伯フェラーラ候領。オスマン帝国による... あらすじ舞台は十五世紀半ば、イタリア北部の都市国家エステ辺境伯フェラーラ候領。オスマン帝国によるコンスタンティノープル陥落直後で、主人公の一人オリハがその影響を受けたことが作中で明かされるので1453年以後ほどないころと思われます。当時のイタリアとフェラーラに関する歴史的背景については前回の記事でまとめたので、詳しくは以下の記事を参照いただければと思いますが、一巻のあとがきでも日之下先生が描かれている通り、丁度イタリアが”奇跡的に”平和な時代が舞台です。 商家ロセッティ家の令嬢ながら旅することを夢見る通称「跳ねる嬢(インペンナータ)」と呼ばれるおてんばなリーザと、クルム(クリミア)からイタリアへと紆余曲折を経てたどり着いた物静かで思慮深そうなスラヴ系少女オリハが出会い、オリハの妹を探してクレタ島へ向かって一緒に旅立つ中世ヨーロッパ地中海旅行記です。 1巻では、出発に難色を示すリーザの姉マリ
2019/02/27 リンク