「華麗なるギャツビー」（大貫三郎訳）を読みましたが、正直よくわかりませんでした。Wikipediaを読むと、20世紀最高の小... - Yahoo!知恵袋

『華麗なるギャツビー』は他の回答者さんのおっしゃるように、ストーリーを楽しむタイプの小説ではないと思います。どちらかといえばフィッツジェラルド自身の深い内省や洞察から生まれる、ギャッツビーやニックの心情やその内的な世界に思いを馳せることで楽しみが生まれる作品だと私は考えています。 『華麗なるギャッツビー』を構成する要素は作品自体の長さに比べるとあまりにも多く、解釈は多様です（それでなお構成が素晴らしいのが、評価される理由の一つだと思います）。なので、まずはどうしてギャッツビーが「グレート(華麗なる、偉大な)」なのかということに着目すると作品を理解しやすくなるのではないでしょうか？ また、この作品には「アメリカの夢（どんな立場の人間でも努力をすれば結果を得られる）」が非常に重要なファクターになっており、その点が二十世紀のアメリカ文学を代表する作品と評される由縁だと思います。 しかし、アメリカ