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読書日記 - 平野啓一郎「本心」 - もの知らず日記
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読書日記 - 平野啓一郎「本心」 - もの知らず日記
小説はあまり読まないのだけど、読んでみたら面白い面白い。亡き家族や友人を蘇らせる(幽霊も含めて対... 小説はあまり読まないのだけど、読んでみたら面白い面白い。亡き家族や友人を蘇らせる(幽霊も含めて対話可能という意味で)物語自体は数えきれないほどあるけれど、この本が面白いのは、AI、高齢化、自由死、格差社会、移民問題、フレーミングといった現代的な問題がきれいに盛り込まれているところではないか……というのはつまらぬメタ的な感想。結局のところは「心とは何か」「私たちはどう生きるか」という問いに突き当たる。 でも、三好とイフィーの最後はどうなのかなぁ。トラウマが強固で有り得ないと思っていたら、そうでも無かった。朔也は信頼する人の息子で、経緯からしても例外的だとしよう。となると、「そっちに行くかねぇ?」というのが一読した現時点での感想。イフィーの立ち直りの早さも、なんだか表情の変化が早すぎてAIみたいだなと思ったり。私も「本心」を探りながら読んでしまった。朔也もそれでいいのか? 恋愛においては他者の