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【第104話】虚偽告訴に対する逆告訴の準備 - 脳外科医 竹田くん
作家ヘッセと心理学者ユングとの交流の様子を記した名著「ヘルメティック・サークル」。高名な心理学者... 作家ヘッセと心理学者ユングとの交流の様子を記した名著「ヘルメティック・サークル」。高名な心理学者が推薦文を寄せるこの本の作者ミゲール・セラノが、ネオ・ファシズムの極北に位置する秘教的ヒトラー主義(※)の主唱者であるなどと誰が見抜けるだろうか? この世の中に根っからの悪人はいないと信じていた古荒先生は遅すぎたとは言え、ようやく竹田くんが改心してくれる見込みがない事を悟った。 性善説を信条にすれば自然と良い方向に道が開けると思いたかったのだが・・・これ以上の被害者は出してはいけない! 竹田くんから送られてきたこれまでのメールをプリントアウトする。 そこには貝山さんの失敗箇所の執刀医の書き換えを熱望する内容や、階段転落事件の件も伝えていた。その内容を読めば、刑事告訴は手術解禁を迫るために竹田くんが仕組んだものだとわかるはずだ。 ※秘教的ヒトラー主義とは、ヒトラーがヒンドゥー教のヴィシュヌ神の化身
2023/06/03 リンク