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組込みソフトエンジニアの心理
組込みソフトプロジェクトにおける未熟な組織では、試行錯誤でシステムを作り上げてしまう。ここで、未... 組込みソフトプロジェクトにおける未熟な組織では、試行錯誤でシステムを作り上げてしまう。ここで、未熟といっているのは、先人の成功や失敗の経験を体系化したソフトウェア工学を使わず、かといって自分たちの成功や失敗の経験も体系化せず、ただその組織、その製品開発に長く携わっているだけで組織的な取り組みが十分にできていない状態のことを言っている。 20年、30年前の組込みソフトウェア開発では、ハードウェア、ソフトウェアの区別もなく、ソフトウェアはハードウェアを動かすためのシーケンス処理の記述でしかなかった。このころプログラムの規模は1000行にもなっておらず、試行錯誤でソフトウェアを作ってもランダムテストでバグを潰し切れた。開発の時間的な余裕もあったし、どちらかといえばソフトウェア開発は技術者の個人的な取り組みだった。 このようなソフトウェア開発のアプローチで成長した技術者が20年たってマネージャクラ