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尊厳を傷つけない介護〈高齢者のリハビリ 58回〉|福祉新聞
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尊厳を傷つけない介護〈高齢者のリハビリ 58回〉|福祉新聞
高齢になり心身機能が低下して思うように動けなくなってきた時、つらく悲しい思いをするのは本人です。... 高齢になり心身機能が低下して思うように動けなくなってきた時、つらく悲しい思いをするのは本人です。何をするにも時間がかかり、何をするか分かっていてもすぐに動けない。自分の思いと行動に時間差が生まれてその差がどんどん大きくなってくる。「少し待ってもらえればできるのに」と悔しい思いをしていると思います。 かつては自分で思うように動けていたのに誰かの手を借りなければならないとき、ぐいと引っ張られるのではなく、そっと手を差し伸べてもらえたら自分の意思と行動が少し近づき安心するのではないでしょうか。 時間の流れ方や物事の考え方は、生きてきた世代に影響されると思います。この大量消費の世界に慣れている私たちは、無意識のうちにものを粗末に扱っています。多くのお年寄りは、もったいなくて物を捨てられません。生きてきた社会環境が違いますから、自分からあまり要求しません。本当はこうしてほしいのに、でも、みんな忙しそ