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定年後「月10万円」稼げば安心? 長い老後を生き抜くための「基礎知識」(坂本 貴志)
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定年後「月10万円」稼げば安心? 長い老後を生き抜くための「基礎知識」(坂本 貴志)
定年後の支出額は定年前と比較して大きく減少する。そして、60代中盤以降はなんといっても年金給付が受... 定年後の支出額は定年前と比較して大きく減少する。そして、60代中盤以降はなんといっても年金給付が受けられる。 結局、定年後にいくら稼ぐべきなのか。すでに引退して労働収入がない世帯の家計収支の差に着目することで、定年後に必要な収入の額を導き出す。 (※本記事は、9万部突破のベストセラー『ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う』を抜粋・編集したものです) 定年前の支出が多い時期に稼ぐ仕組みに 家計の収入と支出を比較し、その差額を算出したものが図表1-5である。 若い頃から歳を取った時までの家計収支全体の推移をざっくりとみていてわかるのは、生涯を通じて家計の支出額と収入額は強く連動しているということである。 つまり、収入が増えればその分支出を増やそうとするし、支出が増えるのであればその分稼ぐ必要が生じる。 家計の収入と支出には双方向に因果関係が働いている。こうしたなか、ここで着目したい