103年ぶり甲子園決勝！慶應・清原勝児選手支えた母・亜希さん「野球弁当」のすごさ（亜 希）

2023年夏の甲子園は、災害級猛暑の中で「クールダウンタイム」が新たに設けられる「新しい甲子園」でした。なかでも「丸刈りにこだわらない」姿勢を見せた学校のひとつが、103年ぶりに準決勝・決勝に進んだ慶應義塾高校（慶応）です。森林貴彦監督のもと、「エンジョイ・ベースボール」を掲げ、県大会でも強豪・横浜高校をおさえて選抜・夏の甲子園に進んできました。 慶應高校が準決勝進出をかけた8月19日の沖縄尚学戦で、6回の猛攻の糸口となったのが、2年生の清原勝児選手でした。「代打・清原」を告げられたときの大歓声。塁に進むことはなくとも、そこから明らかに空気が変わりました。こうして慶應は「ミスターゼロ」と言われた沖縄尚学の名手・東恩納蒼投手を打ち崩し、103年ぶりの準決勝進出という快挙を成し遂げたのです。21日の準決勝では同じく「丸刈りでない」土浦日大と2対0という接戦の上、仙台育英との決勝に駒を進めました