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「原爆投下は正当だった」アメリカ人学生の言葉に日本人精神科医が返した言葉(内田 舞)
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「原爆投下は正当だった」アメリカ人学生の言葉に日本人精神科医が返した言葉(内田 舞)
体験した人たちの声がいかに大事か 私は今年『ソーシャル ジャスティス小児精神科医、社会を診る 』とい... 体験した人たちの声がいかに大事か 私は今年『ソーシャル ジャスティス小児精神科医、社会を診る 』という本を書きましたが、その中で第6章に「ベトナム帰還兵との対話 ThemとUsは簡単に分けられない」というタイトルで、私がイエール大学の研修医だったときに受け持った患者さんとの対話を綴りました。 ベトナム戦争から帰還したアメリカ兵である患者さんは、ベトナムでのトラウマからアジア人を心から嫌う人種差別主義者になってしまい、そしてPTSDの治療のために来た病院で割り当てられたのが日本人である私だったという実話です。この帰還兵さんと出会ったときは、彼の差別的な言葉に圧倒されて、私も彼に嫌悪感を抱きました。しかし、彼が「おまえは何人だ?」と質問したのに対して、私が「教えてあげるけど、まずはなんでそれを知りたいかを教えてほしい」と返したことで、彼の様々な体験と正直な思いを語ってくれることとなったのです。