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あまりに過酷な環境に、軽装備すぎる…日常世界との「気温差30度」なんて、あたりまえの富士山。「事故が連発」して当然のワケ(山本 正嘉)
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あまりに過酷な環境に、軽装備すぎる…日常世界との「気温差30度」なんて、あたりまえの富士山。「事故が連発」して当然のワケ(山本 正嘉)
登山人口は年々増加の一途をたどり、いまや登山は老若男女を問わず楽しめる国民的スポーツになっていま... 登山人口は年々増加の一途をたどり、いまや登山は老若男女を問わず楽しめる国民的スポーツになっています。いっぽう、登山人口の増加に比例して山岳事故も増えており、安全な登山技術の普及が喫緊の課題となっています。 運動生理学の見地から、安全で楽しい登山を解説した『登山と身体の科学 運動生理学から見た合理的な登山術』(ブルーバックス)から、特におすすめのトピックをご紹介していきます。 今回は、いよいよ近づいてきた富士山の山開きにちなんで、高山に登るテクニックと注意すべき点を運動生理学観点から見ていきます。 夏の富士登山で起こっている低体温症の事故 以前の記事で、7月にトムラウシ山で起こった、低体温症で8名が死亡した遭難をご紹介しましたが、こうした事例は、きわめて稀まれにしか起こらない気象条件にたまたま遭遇して、運悪く起こったものかといえば、そうではないのです。 なぜならば、このような荒天は北海道に限