石丸氏の「一夫多妻」発言はマレー系イスラム教徒からすると…複数の妻を持つムスリムが感じる「違和感」（片岡 亮） @moneygendai

的外れな「炎上狙いの一夫多妻制」 都知事選に出馬し、現職の小池百合子に次ぐ165万票を得た安芸高田市の元市長、石丸伸二氏が、テレビ番組で「人口減対策」として、「一夫多妻制」と答え、大きな波紋を呼んだ。 筆者が取材拠点を持つマレーシアでは、行政の法律とは別に、イスラム教徒に限り適用されるシャリア（イスラム法）もあり、「一夫多妻制」もそこで許されている。 マレーシアは、この数年2％台の人口増加率で、中進国としては異例の高さだが、一夫多妻制による効果という話は聞いたことがない。国際教育機関インテックの講師で、社会学者のアミラー・カーン氏に意見を聞いても、「一夫多妻制で人口は増えません」と断言した。 国民の約7割を占めるマレー系がイスラム教を主に信仰し、男性は最大4人まで妻を持つことが可能だが、「簡単にできるものではない」とカーン氏。 「2人目以降は、既存の妻（複数いる場合はそれぞれ）の同意が必要