【公明新聞】解説ワイド 物価高上回る賃上げ、その意義と課題 - 岩崎たかし（イワサキタカシ） ｜ 選挙ドットコム

解説ワイド 物価高上回る賃上げ、その意義と課題 東京大学大学院経済学研究科 渡辺努教授に聞く 物価高騰が国民生活を直撃する中、政府は、物価上昇を上回る賃上げに取り組む姿勢を打ち出している。働き手の所得アップで消費拡大と景気の浮揚につなげることが狙いだ。賃上げを巡る官民の取り組みを解説するとともに、その意義や課題について、マクロ経済学が専門の東京大学大学院経済学研究科の渡辺努教授に聞いた。 ■（現状の動き） 総務省が２０日発表した昨年１２月の全国消費者物価指数（生鮮食品を除く）の伸び率は、前年同月比４・０％だった。第２次石油危機の影響でインフレが続いていた１９８１年１２月以来、４１年ぶりの水準だ。 ■政労使が積極姿勢で一致 急速な物価高が家計を圧迫する中、政府は「最大の処方箋は物価上昇に負けない継続的な賃上げだ」と強調。各種支援策の拡充とともに、経済界などに協力を求めている。 経営側も賃上げ