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図録▽東京・大阪・京都花街の芸妓(芸者・芸子)(昭和初期)
遊女の流れ 関東の「芸者」(げいしゃ)、あるいは関西や長崎の「芸子」(げいこ)は、あらたまった呼称... 遊女の流れ 関東の「芸者」(げいしゃ)、あるいは関西や長崎の「芸子」(げいこ)は、あらたまった呼称、あるいは公式用語としては「芸妓」(げいぎ)と呼ばれる。芸者・芸子は、江戸時代から明治・大正期にかけて全盛期を誇った宴会専門職の女性であり、万葉集の時代の「遊行女婦」以来、時代により「遊女」「傀儡女」「白拍子」「遊君」「踊り子」「芸者」「女給」「ホステス」などと場所と名を変えながら続いてきている遊女の流れを汲んでいる。 芸者・芸子という語は死語となりつつあるが、日本古来の遊女の伝統がなくなってしまうわけではなかろう。なお、遊女(ゆうじょ)は「あそびめ」とも称されるが、もともとは、「遊ばせてくれる女」というより、「遊んでいる女」という意味である点に注意が必要である。遊女の歌を国歌にしている国は日本だけであろう(巻末コラム1「遊女が謡った「君が代」」参照)。 遊女には「芸のある遊女」と「芸のない遊
2011/03/03 リンク