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【書評】心を失う世界を描いた予言的小説――村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』 - 本を開く生活
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【書評】心を失う世界を描いた予言的小説――村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』 - 本を開く生活
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(村上春樹/著 新潮文庫)のレビュー リンク リンク ... 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(村上春樹/著 新潮文庫)のレビュー リンク リンク もし自分だったらどちらの世界を取るだろう。何が起こるかわからず、不安、喜び、怒り、悲しみといった感情があふれる世界か。それとも、毎日ほぼ同じことが繰り返され、時がゆるやかに流れていく安楽な世界か。どちらも捨てがたい。村上春樹はどちらの世界も美しく魅力的に描いている。だから本書を読むと、その両方に惹きつけられ、心が揺れるのだ。 本書では2つの物語が同時進行していく。高い外壁に閉ざされた世界で平穏な日々を送りながら、一角獣たちの頭骨に宿る夢を読むという〈夢読み〉の仕事を与えられた「僕」の物語〔世界の終り〕。東京を舞台に、情報を守る〈組織システム〉と情報をうばいブラック・マーケットに流すことで莫大な利益を得る〈工場ファクトリー〉、双方をめぐる情報戦争に巻き込まれた「私」の冒険物語〔ハードボイルド・