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『日本の路地を旅する』 - HONZ
本書の「路地」とは被差別部落の意味である。著者は中上健次の小説に習い、被差別部落に「路地」という... 本書の「路地」とは被差別部落の意味である。著者は中上健次の小説に習い、被差別部落に「路地」という言葉をあて、部落が身近に存在することを指摘したかっという。確かに東京の外れに住む私は、関西と違い同和問題とは無縁で、被差別部落と聞いても、白土三平『カムイ伝』の印象しかないが、それは差別されない側の無自覚、無責任さなのだろう。 著者は大阪の被差別部落で生まれ育ったが、お涙頂戴の話ではない。主に江戸時代に大名などの移動に伴い、各地に、散らばった「路地」を自分の足で回ったルポだ。取材対象の人の職業も、食肉の解体業を中心に、太鼓や剥製の職人、芸能関係、ヤクザなど多岐にわたり、置かれている状況も千差万別だ。それがまた現代の被差別部落の問題を見えにくくしているわけだが、著者は自らの出自を明かし、当事者に迫ることで、ゆがんだ差別を浮き彫りにしている。地域ごとの被差別部落のルーツや、遠く離れた部落同士の交流な
2013/04/24 リンク