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語りえぬ言葉たち 『あわいゆくころ』 - HONZ
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語りえぬ言葉たち 『あわいゆくころ』 - HONZ
幼い頃、母は私に、しばしば長崎原爆の話をした。恐ろしい光、ヒイラギの葉の痛みに耐えながら姉が覆い... 幼い頃、母は私に、しばしば長崎原爆の話をした。恐ろしい光、ヒイラギの葉の痛みに耐えながら姉が覆いかぶさって、爆風から身を守ってくれたこと。ガラスの割れる音。その後で道を歩いていたときに、石だと思い座って休もうとしたら、焼けた牛の死体だったこと。 それは、伝承というほど強い意志を含んだものではなく、もちろん石と牛を間違えたという笑い話でもない。母は、それを誰かに話さずにはいられなかったのだろう。できれば、その悲劇を知らない誰かに。そんなことを考えながら、本書を読んだ。 本書には、東日本大震災で被災された方々が、東京からきた著者に語った言葉が多数収められている。それはきっと、ここにいなかった誰かに話したかった言葉たちだ。話し終えた後、語り手は著者に対して感謝の言葉を添えるという。 わざわざ来てくれて「ありがとう」。そして、話を聞いてくれて「ありがとう」。一人一人、被害の度合いも違えば、置かれて