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合巻 - Wikipedia
合巻(ごうかん)は、寛文期以降江戸で出版された草双紙類のうち、1807年(文化4年)頃に始まった最終形... 合巻(ごうかん)は、寛文期以降江戸で出版された草双紙類のうち、1807年(文化4年)頃に始まった最終形態。それまで5枚(5丁)1冊に別々に綴じていたのを、5巻1冊にして綴じたもの。19世紀末期まで続いた。 赤本・黒本・青本・黄表紙と時代を下った草双紙(挿画入り娯楽本)の最終様式で、江戸後期から流行して明治に至った、初級読者対象の中型本(美濃紙半截二つ折り)絵画小説[1]。古典を下敷きに、洒落・滑稽・諧謔を交えて風俗・世相を諷刺的に描き綴って売れていた黄表紙類が、松平定信の寛政の改革期に相次いで発禁にされ、黄表紙界に仇討ちものを中心にした長編化の傾向が生じ、従来の5丁単位の「巻」を「合」わせて5巻1冊にする工夫が為され、「合巻」と呼ばれるようになった[1]。その内容は、読者の好みと世相の変遷に従って、仇討・お家騒動・古典の翻案・歌舞伎・教訓・変態・猟奇などに変遷した。 1804年(文化元年)