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高野切 - Wikipedia
高野切 第1巻 巻頭 五島美術館蔵 高野切(こうやぎれ)は、『古今和歌集』の現存する最古の写本の通称で... 高野切 第1巻 巻頭 五島美術館蔵 高野切(こうやぎれ)は、『古今和歌集』の現存する最古の写本の通称である。『古今和歌集』の現存最古のテキストとして、日本文学史、日本語史の研究資料として貴重であるとともに、その書風は仮名書道の最高峰として古来尊重され、日本書道史上もきわめて重要な作品である。 『古今和歌集』の勅撰より約150年後の11世紀中期に書写されたもので、当初は20巻からなっていた。現存するのはその一部である。料紙は、上質の麻紙で、表面に雲母砂子(きらすなご)を散らしたものを用いている。麻紙は経典の書写に多く用いられ、和歌集の料紙として用いた例は少ない。 「高野切」などの「切(きれ)」とは美術史、書道史、茶道などの用語で、元来巻物や冊子本であった和歌集、漢詩集などの写本を、鑑賞用とするため切断し、掛軸に仕立てたり、手鑑(でかがみ)と称するアルバムに貼り込んだりしたものを指す。こうした