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かつて日本の線路はトイレだった HONZ特選本『トイレ 排泄の空間から見る日本の文化と歴史』 | JBpress (ジェイビープレス)
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かつて日本の線路はトイレだった HONZ特選本『トイレ 排泄の空間から見る日本の文化と歴史』 | JBpress (ジェイビープレス)
(文:仲野 徹) はばかりと呼ばれることがあるほどに、口にすることが憚られがちなトイレである。毎日... (文:仲野 徹) はばかりと呼ばれることがあるほどに、口にすることが憚られがちなトイレである。毎日必ずお世話になるにもかかわらず失礼なことだ。『トイレ 排泄の空間から見る日本の文化と歴史』はそのトイレを巡っての、うんこ話じゃなくてうんちく話が、うんこ盛りじゃなくててんこ盛りの一冊だ。 編著者は『屎尿・下水研究会』である。会員は20名ほどだが、その職種が便器の設計者や紙の研究家、屎尿処理行政担当者など多岐にわたっているだけあって、ほんとに様々な話題がちりばめられている。 なぜ「ちょっと高野山へ」なのか? 意外にも、世界最古のトイレは水洗だった。メソポタミア文明のエシュヌンナ遺跡から見つかった紀元前2200年ころのものである。日本でも、縄文時代の遺跡から桟橋式のトイレが発掘されている。まさに「かわや」だ。どちらも水洗とはいえ、基本的には川に流してるだけですけど、まぁ、道糞してほっとくよりは、う