今は廃業してしまった浜平鉱泉 - ji-iのんべえ爺さん自転車に乗る

神流川の左岸を走っていた旧道は坂下集落の手前で二又に分かれる。右は十石峠、左はぶどう峠方面である。爺は左のぶどう峠方面に向かう。神流川の源流沿いの道は当時左岸にしか付いていなかった。ゆるい上り坂を約１.３ｋｍ走って浜平鉱泉に着いた。そのとき、リヤの変速機のワイヤが切れた。ああ、なんてこった！こんなところで！...。くよくよしても仕方がない。女将さんと囲炉裏端で取り留めのない話しをして気を紛らわす。「どこから来なすったかね？」、「東京からです」。「学生さんかね？」、「はい、そうです、魚拓のイワナでかいですね！」「それ、ヤマメだべ」。宿には「ブチ」という名前の白い猫がいた。女将さんは訛って「ブツ」と呼んでいたっけ。 画像はライトサイクル高橋正和様より許可を得て転載しました。 浜平鉱泉跡 ２０２０年１月３０日 高橋正和様撮影