震災前水準を視界にした日経平均、円債や外為は米雇用統計の反動に警戒

［東京 ８日 ロイター］ 日経平均株価.N225が震災前の水準を視界に入れてきた。雇用や消費関連の米経済指標が堅調で米株が上昇。景気減速懸念の後退で海外勢などから幅広く買いが入った。商品価格や金利も上昇し、市場のリスク選好が強まっている。 ただ日本復興にともなう下期の景気・企業業績回復への期待はある程度織り込まれたとの指摘がある一方、原発ストレステストの行方など先行きには不透明感も強い。復興を主導すべき政治も不安定だ。円債や外為市場では期待値の高まった６月米雇用統計での下振れや材料出尽くしを警戒する声が多い。 ＜日経平均が震災前水準超えるかには見方分かれる＞ 日経平均は一時、８日の前場で１万０２０７円９１銭まで上昇し、震災が発生した３月１１日の終値１万０２５４円４３銭にあと４６円５２銭と迫った。地震が発生したのは午後２時４６分で、地震の影響で株価は大引けにかけて下げ幅を広げただけに「震災前