犯罪はなぜ起きるのか―神経犯罪学がもたらす「革命」

犯罪の科学的研究が始まったのは1871年11月のある寒く曇った日の朝、イタリアの東海岸でのことだった。精神科医で精神に異常がある犯罪者の保護施設の医師でもあったチェーザレ・ロンブローゾは、ジュセップ・ビレラという名の悪名高いカラブリアの山賊の検死解剖を行っていてその頭蓋骨の下部に珍しいへこみを発見した。ロンブローゾはのちに犯罪学の父とまで呼ばれるようになるが、この特異観測がすべてのきっかけとなった。 ロンブローゾの物議を醸した学説には2つの重要な点があった。犯罪は脳の奇形に起因するところが大きく、犯罪者とはより原始的な種への逆行的進化だとしたのである。ロンブーゾは大きなあごや傾斜した額といった肉体的特徴に基づいて犯罪者を特定できると考えていた。そうした特徴の独自の測定を基に、彼は北イタリア人やユダヤ人を頂点とし、ビレラのような南イタリア人、ボリビア人、ペルー人を底辺に置く進化の序列を作成し

[kechack]

みんな犯罪がどうして起きるとか、どうしたら防げるとかいう話には興味ない。興味の対象はただ犯罪者がいかに重く罰せられるかだけ。

[AFCP]

取るべき道は一つで、「理由があっても差別してはいけない」だろうなあ。腹をくくるしかあるまい。肯定的差別のために、研究を進める必要はあるだろうけど。ちと苦しいか…。

[gijin94yobu]

悪意も遺伝子で語られるようになる

[raitu]

"犯罪を犯しやすい脳を持つ人間"の扱いについて

[unyounyo]

保安処分論者がいるところでやるとろくな事にならない気が。精神鑑定を検証可能なものにしていくところからだろう。

[kamanobe]

エイドリアン・レインのコラム。

[Imamu]

「神経犯罪学がわれわれを難しい立場に置くことに疑問の余地はなく~どうすれば厭わしい優生学の時代が本当に終わったと分かるのだろう」「幼少期の生物学的原因への理解がさらに深まれば」u-n

[umeten]

>幼少期の生物学的原因への理解がさらに深まれば、暴力の犠牲者と加害者の両者に対するわれわれのアプローチはより共感的で思いやりがあり、慈悲深いものになることだろう

[cham_a]

本人の予防拘禁だけでなく、家族への結婚就職他での差別や偏見も助長しかねないし／烙印を押されてしまう事での将来への絶望や自暴自棄にどう対処するのか／ある程度効果がある治療法とセットでないと色々問題が

[filinion]

脳研究を突き詰めていけば、人間の「自由意志」なんてほとんど存在しないのだから、「本人の責任でないなら放免」というのが問題なのでは。研究成果を犯罪者の教育・治療プログラムに活用する道を考えるべき。

[rna]

再犯リスク予測の精度をどこまで上げれば事実上の「予防拘禁」を容認できるのか。著者は楽観的だけど知識が増え制御可能性が高まれば高まるほど倫理への強いコミットメントが要求されるはず。

[brimley3]

「プラチナデータ」みたいな世界になってきたなぁ・・