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Listening:<メディアの風景>「公」と「私」交わる社会=武田徹 | 毎日新聞
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Listening:<メディアの風景>「公」と「私」交わる社会=武田徹 | 毎日新聞
スキーバス事故で亡くなった大学生たちの写真をフェイスブックやブログから引いたマスコミ各社の手法に... スキーバス事故で亡くなった大学生たちの写真をフェイスブックやブログから引いたマスコミ各社の手法について、許されるかどうかの議論がインターネット上をにぎわせた。筆者はこの問題が、「公人」という考え方を軸にマスコミとネットを横断して検討されるべきだと考える。 一般的に「公人」と言えば、公務に携わり、それ故に広く社会的関心を集める存在である政治家や公務員のことだが、市井の一般人でも「公人」性を帯びる時がある。 大きな事件・事故が発生して犠牲者が出た場合、マスコミは公的関心の高まりに応えるべく情報を収集し、遺族や知人に遺影の提供を依頼してきた。報道に顔写真が必要かというそもそもの議論もあるが、犠牲者の遺影が示されれば彼(彼女)の人生を奪った事件・事故のひどさがよりリアルに感じられ、再発防止ヘと踏み出す社会的な流れが作られるかもしれない。遺族や知人がそんな期待を込めてマスコミに遺影を提供したとすれば