柑橘：「媛小春」に肌保湿効果 愛媛 | 毎日新聞

愛媛県産業技術研究所食品産業技術センター（松山市）は、県特産柑橘（かんきつ）「媛小春（ひめこはる）」の果皮抽出物に、肌の保湿効果がある成分を生み出す可能性があることを確認した。東洋新薬（福岡市）との共同研究で、仙台市で開かれた日本薬学会で発表した。県は「成分を添加した化粧品の開発など、実用化に向けた研究を進めたい」と、新たなステージでの特産柑橘の活躍に期待を込めている。【成松秋穂】 センターは抗炎症作用や抗アレルギー作用のあるフラボノイド配糖体の含有量などを柑橘の果皮で比較し、媛小春の機能性に着目。共同研究ではセンターが行った成分研究を基に、東洋新薬がヒト表皮の角化細胞を使った試験を重ね、肌への影響を評価した。