首長や議員の事故：相次ぐ非公表・匿名 各地の警察、５年余で２８件 | 毎日新聞

３月に乗用車を運転中、対向車線をはみだしたバスと衝突した町長を秋田県警は「地方公務員７０代男性」と発表した 選挙で国民の負託を受けた首長や議員による交通違反や事故でも、警察が発表しなかったり、匿名で発表したりしたケースがある－－。毎日新聞の全国調査で把握できただけでも、２０１２年以降の５年余りで２８件あることが明らかになった。公人と私人の事故公表基準を区別していない警察もあり、判明したケースは「氷山の一角」との見方がある。【まとめ・川名壮志】 秋田県警は昨年１１月、男鹿（おが）市の渡部幸男市長ら３人を乗せた公用車が自転車の女性をはねて重傷を負わせた事故で、公用車の運転手を「公務員」と発表。取材にも「市役所職員」と答え、自治体名や公務中だったこと、市長が同乗していた事実を明らかにしなかった。