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評伝:野中広務さん死去 平成の政治体現 孤独な闘士、最後まで貫く | 毎日新聞
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評伝:野中広務さん死去 平成の政治体現 孤独な闘士、最後まで貫く | 毎日新聞
午前6時に鳴った電話口から甲高い声が響いた。 「何や、この記事は。党があきらめても、政府は断念なん... 午前6時に鳴った電話口から甲高い声が響いた。 「何や、この記事は。党があきらめても、政府は断念なんかしませんよ」 1999年5月26日の毎日新聞朝刊1面トップは「国旗・国歌法案 政府・自民 今国会の提出断念」という“特ダネ”だった。目にした野中広務官房長官は番記者の私に「私は闘う」と宣言したのだ。 今では想像しにくいが、当時は自民党ですら国旗・国歌法制化に慎重論が強く、小渕恵三首相も2月に一度は国会で「当面法制化しない」と明言していた。 会期が大幅延長され約1カ月後、法案は衆院8割超、参院7割の賛成で成立。剛腕の面目躍如だった。