セクハラ：認識不足が招く深刻な２次被害 被害者に必要な支援を | 毎日新聞

同僚からのセクハラ被害を受けた女性から記者に届いたメール。上司の態度で「２次被害」を受けた時の苦しい胸中が書かれている＝鈴木敦子撮影 「セクシュアル・ハラスメント（セクハラ）」が「新語・流行語」に選ばれたのは１９８９年。改正男女雇用機会均等法でセクハラへの配慮義務が規定されたのは今から２１年前の１９９７年。しかし、その後もセクハラは後を絶たず、セクハラ被害に対する認識不足が引き起こす２次被害も深刻だ。この春は財務省の事務方トップである事務次官によるセクハラ問題を巡り、政治家や官僚から加害者擁護ともとれる発言が相次いだ。群馬県みなかみ町では、町長がセクハラ問題で議会から辞職勧告を突きつけられた。「古くて新しい問題」といわれるセクハラ。問題点はどこにあり、どうすれば解決できるのか、考える。【鈴木敦子】 「こんな思いをするぐらいなら、黙っておけばよかった……」