埼玉コレがスゴい：詩人・宮澤章二（羽生出身） 心に響く思いやりの詩 母校の三田ケ谷小に記念館 ／埼玉 | 毎日新聞

埼玉県羽生市立三田ケ谷小学校にある宮澤章二記念館には詩集や原稿、愛用品、写真などが並ぶ。右は坪田一良教頭＝同市弥勒で これまで何度も記事で取り上げているが、「埼玉コレがスゴい」からこの人を外すわけにはいかない。羽生市出身の詩人、宮澤章二（１９１９～２００５年）。その作風から「風と光の詩人」と呼ばれ、童謡や合唱曲、校歌などの作詞も数多い。言葉の一つ一つに魂が込められたその詩は、没後１５年の今も人々の心を揺さぶり続けている。【松下英志】 宮澤が一躍注目を浴びたのは２０１１年。東日本大震災でＣＭの自粛が続く中、ＡＣジャパン（旧公共広告機構）が流したＣＭが、見る人々に共感の輪を広げた。そのＣＭは、電車で妊婦に席を譲れなかった男子高校生が、石段を上る高齢女性の背中にそっと手を添え、宮澤の詩「行為の意味」が朗読される。