今週の本棚：伊東光晴・評 『クレメント・アトリー チャーチルを破った男』＝河合秀和・著 | 毎日新聞

（中公選書・２２００円） 多くの意見を聞いて決める指導者 ヨーロッパにおける第二次世界大戦の終結は、イギリスにおける挙国一致内閣の終わりを意味した。 戦争を勝利に導いた救国の英雄チャーチルが率いる保守党は、この時の選挙で労働党に大敗する。そして、イギリス社会を変える、６年を超す労働党の政治が続くのである。このときの労働党の党首がアトリーである。 イギリス現代政治の専門家である河合氏は『チャーチル』を１９７９年、世に問うたが、今回それと表裏一体をなす本書を書いた。

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”イギリス現代政治の専門家である河合氏は『チャーチル』を１９７９年、世に問うたが、今回それと表裏一体をなす本書を書いた”