論点：普天間返還合意２５年 | 毎日新聞

米軍普天間飛行場（沖縄県宜野湾市）の全面返還に日米両政府が合意してから２５年。「唯一の解決策」とする名護市辺野古への県内移設は進まず、「世界一危険な飛行場」はいまだに街のど真ん中に居座り続けている。なぜ四半世紀が過ぎても返還は実現していないのか。「普天間」が本土に突きつけているものとは何か――。 沖縄の負担軽減、止めるな 田中均・日本総研国際戦略研究所理事長 米軍普天間飛行場の返還合意当時、私は外務省北米局の審議官で、日米安全保障条約の実務的責任者だった。当時、橋本龍太郎首相のもと、米国防総省のカート・キャンベル次官補代理と頻繁に交渉して合意を作った。