特集ワイド：この国はどこへ コロナの時代に 経済ジャーナリスト・須田慎一郎さん 59歳 菅政権に欠ける有事の意識 | 毎日新聞

インタビューに答える経済ジャーナリストの須田慎一郎さん＝東京都千代田区で２０２１年５月１９日、内藤絵美撮影 東京、大阪など9都道府県に出された緊急事態宣言は、6月20日まで延長された。収まりを見せない新型コロナウイルスのまん延は、医療提供体制の逼迫（ひっぱく）とともに、戦後最悪とも言われる経済への影響を浮き彫りにした。一足早くワクチン接種が進む欧米諸国では、接種率の上昇とともに経済は復活しつつある。ワクチンも経済回復も滞る日本のお寒い現状について、テレビでおなじみの経済ジャーナリストの須田慎一郎さん（59）はこう話し出した。 「今は有事だという意識が、菅義偉政権にはなかったのではないでしょうか。景気対策もそう、ワクチンもそう。平時の対応のままなんです。米国のバイデン政権は有事として取り組んでいるように感じますが、菅首相も発想そのものを切り替えるべきだったと思います」

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”すべてが解散・総選挙に勝つことが出発点なんです。衆院選で勝利することから逆算してのオリパラ開催であり、コロナ対策” まさにこれ。秋には菅の思惑通りある程度支持率が回復すると思う。溜息しかないが。