高さ0.2ミリ、世界最小の福山城 実物の17万分の1で模型製作 | 毎日新聞

福山城の17万分の1スケールの模型。髪の毛（左）の太さと同じぐらいのサイズで高さは0．217ミリ＝キャステム提供 広島県福山市御幸町の精密金属部品メーカー「キャステム」（戸田拓夫社長）は、高さ0．217ミリと極小の福山城の模型を作った。京都先端科学大学（京都市）と技術協力し、特殊な3Dプリンターを使って実物の天守（高さ33．5メートル）の17万分の1スケールに製作。戸田有紀・新規事業本部長（34）は「世界最小の福山城に、もの作りの遊び心を込めた」と話した。【関東晋慈】 キャステムは、金属の鋳造や微細加工の高度な技術を持ち、3Dデータを使って広島原爆で亡くなった佐々木禎子さんが残した折り鶴や、福山城天守のキーホルダー（250分の1）などをステンレス模型に再現してきた。京都先端科学大とは約2年前から3Dスキャンや素材の分野で共同で技術開発を進め、医療素材などを手がけている。