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瀬戸芸がもたらした「人間を捨てた島」との交流 作品に歴史刻まれ | 毎日新聞
絵本作家の田島征三さんが2019年に制作した「『Nさんの人生・大島七十年』-木製便器の部屋-」。当時N... 絵本作家の田島征三さんが2019年に制作した「『Nさんの人生・大島七十年』-木製便器の部屋-」。当時Nさんが作ったという木製の便器を再現した(画面左)=高松市大島で2022年5月18日午後0時45分、西本紗保美撮影 かつて「人間を捨てた島」と呼ばれた離島が瀬戸内海にある。今では国際的なアートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」の舞台の一つになった。島を訪れ、歴史をたどった。【西本紗保美】 瀬戸芸の春会期最終日の5月18日。快晴で少し汗ばむ陽気の高松港から、小型船に乗り込んだ。約30分後に船から大島に降り立つと、エメラルドブルーの澄んだ海が陽光を浴びてキラキラと輝いていた。辺りにはオルゴール調の「乙女の祈り」が鳴り響き、穏やかな雰囲気が漂っている。 音楽が流れている理由は、瀬戸芸のボランティアによるガイドツアーですぐに分かった。「目の見えない方に方角をわかりやすくする『盲導鈴』です」。ハンセン病の後遺
2022/07/31 リンク