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流行作家・瀬戸内晴美が「寂聴」になった理由 元秘書・長尾玲子さん | 毎日新聞
流行作家・瀬戸内晴美は、なぜ出家し、「瀬戸内寂聴」になったのか。長年にわたって秘書として創作を支... 流行作家・瀬戸内晴美は、なぜ出家し、「瀬戸内寂聴」になったのか。長年にわたって秘書として創作を支え、親族でもある長尾玲子さんがこのほど刊行した「『出家』寂聴になった日」(百年舎)は、その謎に迫る評伝小説だ。「寂聴さん」として多くの人に慕われた作家の、知られざる内面に光を当てた。【関雄輔】 「はあちゃん」の突然の出家 長尾さんは、母親が瀬戸内さんのいとこ。1970年からしばらくの間、「はあちゃん」こと瀬戸内さんと同じマンションの別フロアで暮らし、家族ぐるみの付き合いがあった。当時中学生だった長尾さんは、執筆の資料探しなどを頼まれるようになり、速記やライターなどの仕事を経て、2010年まで秘書を務めた。 73年、51歳の瀬戸内さんは岩手県・中尊寺で突如として得度し、世間を驚かせた。「かの子撩乱(りょうらん)」(65年)や「美は乱調にあり」(66年)などの作品を次々と発表し、テレビや雑誌で注目を
2022/12/01 リンク