工事4カ月待ちも 自治体の水道事業「三重苦」 活路はどこに? | 毎日新聞

下水管工事に立ち会い、建設会社の担当者と話す秋田県大潟村生活環境課の荒関智彦さん（右）＝同村で2022年11月14日午前11時17分、平家勇大撮影 自治体が経営する全国の上下水道事業が、苦境に立たされている。高度経済成長期に整備された施設の老朽化、職員の人手不足、人口減少と節水技術の進歩による収入減の「三重苦」にあえぎ、小規模な自治体ほど深刻だ。国や自治体は、事業の統合や住民参加で乗り切ろうと苦心する。【平家勇大、小川祐希】 老朽管は増加、職員は減少 2022年11月、秋田市から北西に車で約1時間の秋田県大潟村。「水道担当の職員が少人数で奮闘している」と聞きつけて訪れてみると、村の中心部にある民家の裏手で、村生活環境課の荒関智彦さん（40）が老朽化した下水管の交換工事に立ち会っていた。 この家の住人から「詰まっている」と連絡を受けたのは、4カ月も前だった。すぐに業者に修理を発注したが、他の

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"海外では行政の監督不足で企業の利益優先を許した。日本でも民間に任せるうちに専門知識を持つ自治体職員が減り、監督が行き届かなくなる恐れがある" 公共インフラ維持にはきちんと税金使ってほしい