大阪府政、牛耳る維新 知事が議会与党の代表 | 毎日新聞

大阪維新の会が提案したギャンブル依存症対策条例案に賛成多数で可決する大阪府議会＝大阪市の大阪府議会で2022年10月26日午後5時0分、澤俊太郎撮影 自治体で一つの政党が議会の過半数を占め、しかもその政党の代表が首長を務める――。全国でも珍しい状況が大阪府議会で成立してから12年近くがたつ。こうした状況下で何が起きているのか。最近の出来事を基に報告したい。 数の力で「改革」先導 2022年5月。府議会を取材する記者たちが所属する府政記者会に、地域政党「大阪維新の会」府議団から緊急の案内が入った。提出予定の条例改正案の内容を記者に説明したいという。 改正案は、府議の視察に掛かる経費を制限するものだった。（1）国内視察での新幹線グリーン車利用の廃止（2）海外視察での飛行機ビジネスクラス利用の廃止（3）府議会の各委員会で行う視察の廃止――が柱。政治家の待遇を見直す「身を切る改革」を掲げる維新らし