「ザックバランな古本屋」、これからも 店主早逝で追悼展 神戸 | 毎日新聞

森本恵さんと店の歩みをたどる店内の展示。初日の17日には多くの人たちが訪れていた＝神戸市中央区の花森書林で2023年7月17日、木田智佳子撮影 神戸の古書店「花森書林」（神戸市中央区元町通3）の店主だった森本恵さんが、病気のため5月28日、43歳の若さで亡くなった。雑貨も含めた売買、イベント開催など新しい形の古書店を運営し、親しまれた。店は弟の頓花（とんか）慎太郎さん（39）が引き継ぎ、8月21日まで、森本さんの歩みをたどる品々を展示している。 森本さんは20代半ばだった2005年、中央区の別の場所で旧姓にちなむ名前の「トンカ書店」を開業。古書だけでなく、客が持ち込む古いおもちゃや日用品なども並べて販売。「ザックバランな古本屋」と店舗看板に掲げてファン層を広げた。地元のアート作家や写真家の作品展示などさまざまなイベントも企画。19年に移転し現店名になってからは、姉弟で店を切り盛りしてきた。